勉強しない子の高校受験 「勉強しなさい」と言わずに我慢し続けた結果は!?

「勉強しなさい」と言いたい気持ちをずっと我慢してきました——。
4人の子どもを育てる東風夢千子です。上の3人はそれなりに成績への欲があり、自発的に勉強する子に育ってくれました。しかし、末っ子の次男だけはまるで違いました。驚くほど勉強に無関心で、読む・書く・聞くが苦手。そんな次男との“戦わず、見守る”子育ての行く末は、、、
次男は「勉強嫌いのフルコース」
読み書き拒否、絵もドリルも逃げる日々

0歳のころから読み聞かせは嫌がり、絵を描くのも拒否。
クレヨンも鉛筆も持ちたがらない。紙芝居にも興味なし。

自分の名前だけひらがなで書けるようになって小学校に入学したものの、カタカナは覚えないし、漢字も拒否。漢字のテスト以外はすべて“ひらがなオンリー”という徹底ぶり。

ひらがなもアヤシイ、、、
「ママと一緒にドリルやろう」と誘っても即逃走。自分で選んだドリルでさえ1ページで放置。図書館で選んだ絵本にも興味を示さず、私が読んでもまるで聞きません。
次男は、いわば「勉強しなさい」と言われた瞬間にやる気がゼロどころかマイナスになるタイプだったのです。
「勉強しなさい」は逆効果。待ち続けた数年
言いたいのを我慢する育児

やってみない?

一緒にやろうよ
工夫した声かけも全て空振り。
根っから勉強に向かないタイプなんだと感じつつ、私は“待つ”育児に徹しました。
兄姉が勉強している姿を見て育ったこともあり、次男なりに「勉強はした方がいい」という意識は持っていた様子。

◯年生になったら頑張る

中学生になったらやる
何度も宣言はするけれど、実行はゼロ。有口無行(口だけ)の典型でした。
受験生になって初めて見せた“やる気の芽”
部活引退後、ついに10分勉強!
中3の夏、部活を引退してようやく変化が訪れました。
あれだけ頑なだった次男が、10〜15分程度とはいえ机に向かうようになったのです!
おぉ〜₍₍ ◝( ゚∀ ゚ )◟ ⁾⁾ と踊り狂いたい気持ちをグッとこらえ、

いいね
ひと言だけ次男に伝えました。
私にとっては涙が出るほど嬉しい変化。勉強時間としてはまだまだですが、ゼロからのスタートとしては大きな一歩です。

待ち続けたからこそ得られた親子の信頼
次男は「自由な時間を大事にしたい自分」と「少しは勉強した方がいい自分」の間で葛藤しながら、ついに後者に軍配を上げるようになりました。
何より嬉しいのは、私たち親子の関係がとても良好なことです。
無理に勉強させなかったことで信頼関係は壊れず、受験期というストレスの多い時期でもお互い穏やかに過ごせています。
「勉強しなさい」と言わなかったからこそ、次男は自分のタイミングで“やる気”を見つけてくれました。
もちろん、もっと早く取り組んでほしかったと思うこともあります。それでも、子どもが自ら動き出したときの喜びは何ものにも代えがたいものでした。
子どもにはそれぞれのペースがあります。
言わない勇気と、信じて見守る覚悟も、親にとって大切な学びでした。